“加藤公一レオ”の「広告業界的ぶっちゃけ話」

通販王国と言われる九州で、一貫してダイレクトマーケティング型ネット広告に従事し、ネット広告の第一人者と言われる株式会社売れるネット広告社の加藤公一レオ氏の広告業界的“辛口コラム”

加藤公一レオ

第17回:出世する条件とは~あなたは【人財】、それとも【人罪】?~

こんにちは。売れるネット広告社 代表取締役社長 CEO 加藤公一レオです。

「出世する人」と聞いて、あなたはどのような人を思い浮かべるだろうか?

能力が高く仕事がデキる人?それとも、世渡りや根回しがうまい人?確かにそれも大事だが、実はもっと大事なものがある。これまで、広告業界で一流のキャリアを歩んでいる人を数多く見てきたが、『出世=昇進=抜擢』される人間の共通点は、 ズバリ“「信用」できる「マインド」”である!

第16回では、5つの“キャリアアップ成功ノウハウ”をお伝えしたが、真の実力に加え、“「信用」できる「マインド」”があれば、文字通り最強だ!

そこで本コラムでは、広告業界で出世して大活躍する【人財】になるための条件と「マインド」についてお話したい。

■あらゆる経営者が社員に求めるのは“「信用」できる「マインド」”


今ではネット通販(D2C)の広告を支援するベンチャー企業の経営者という立場だが、私自身、22歳から34歳まで12年間サラリーマンを経験し、ADKでは至上最年少の部門長(管理職)にもなった。

これまで、あらゆる企業の社長や役員をはじめ一流のキャリアを歩んでいる人を数多く見てきたが、『出世=昇進=抜擢』される人にはある共通点があった。それは、“「信用」できる「マインド」”である。

もちろん「売上」や「能力」も大事だが、会社という組織において出世するための最大のポイントは、ズバリ、【その人が「信用」できる「マインド」を持っているかどうか】である!

重要なので再度言う。ズバリ、あらゆる企業において「昇進(特に幹部)」の基準における最大のポイントは、ズバリ【その人が「信用」できる「マインド」を持っているかどうか】である!!

私がADKで史上最年少の部門長になれたのも、単純に仕事ができたからではなく、“「信用」できる「マインド」”を持つ人間であると評価されたからなのだ。

2010年に『売れるネット広告社』を創業してからは、あらゆる社員を見てきたが、役員や幹部に抜擢する基準はやはり同じで、【その人が「信用」できる「マインド」を持っているかどうか】である。

会社という組織において、私は仕事の「能力」そのものよりも、「仕事」に対する「マインド」や「姿勢」を重視している。そしてそれは、「賞与」「昇進」に対する考え方にも反映されている。

『売れるネット広告社』では、「賞与」と「昇進」は別軸である。「賞与」は、純粋にその期のKPIに対する「結果」で決まるので、KPIの達成度合いが高ければ、その分その期の「賞与」は高くなる。だが、「昇進」に関してはそうではない。その期のKPIの達成度合いが150%であれば「賞与」は高くなるが、だからといって必ずしも「昇進」するとは限らないのである。

ここで強調しておきたいのは、出世において“「信用」できる「マインド」”が大事だというのは、決して私個人の意見ではないということだ。私はあらゆる経営者や管理職の方と付き合いがあるが、誰に聞いても、やはり“「信用」できる「マインド」”を部下の出世の判断基準にしているのである。

ズバリ、“「信用」できる「マインド」”というのは、世の中のあらゆる経営者が社員に求める素質なのだ!!

■「評価者」は誰か?という視点


“「信用」できる「マインド」”を持つ人になるために、「出世したい」「キャリアアップしたい」と考えている会社員の方には、「自分の評価者は誰か?」という視点を意識してほしい。

「自分は頑張ったつもりなのに、会社から思うような評価が得られなかった」とき、世の中の会社員の多くは「上司や社長は自分の成果をちゃんと評価してくれていない(見てくれていない)」と考え、「自分を正当に評価してくれない上司や社長が悪い」と解釈する。

だが、本当にそうなのだろうか?「頑張った」のは事実しれないが、「果たして上司が自分に求めていた成果を出せたのか」、という視点、つまりは「評価者」の視点で見ることができていただろうか?いくら努力して何らかの成果を出したとしても、その“努力の方向性や成果の中身”が「評価者」が求めているものとズレていたら思うような評価は得られない。それが会社という組織である。

だから、会社という組織で評価されるためには、「評価者」が自分に求める役割や結果を正しく理解したうえで、それを達成すべく行動し続けることが重要なのである!!ガンガン昇進して出世したい会社員の方は、常に「評価者の視点」を念頭に置いて、評価者が期待する役割を果たし、成果を出すことを心がけてほしい。

■昇進=抜擢される社員の条件①

ここから、出世するための条件について、もう少し詳しく話していこう。

昇進=抜擢される社員とは、キレイゴトなしに社長が描いた会社の『企業理念=夢・方針・DNA・ビジョン』を誰よりも賛同・応援・リスペクトし、それを徹底的に社内に伝達し、その描かれた夢や方針を「現実」にしていく「マインド」の人だ。

組織というのは、上にいけばいくほど抽象度の高い仕事ができる能力が求められるようになるし、理念やビジョンを語って会社全体をリードしていく役割が求められる。つまりは、「社長の代弁者」となり、社長を強力にバックアップすることが重要なのだ。

どんなベンチャーでも、幹部に抜擢される人間は単純に仕事ができる人間ではなく、実は「信用」できる人間なのである!

■昇進=抜擢される社員の条件②


昇進=抜擢される社員とは、小さなことを頼んでも、きちっとやりきる人・レスポンスしてくれる「マインド」の人だ。

だからこそ、昇進したければ上司の依頼は徹底的にやりきることが大事である。何度も催促しない限り頼んだことをやってくれない人に、誰も大きな仕事や次の仕事を任せようとは思わない。

「必ず期限までに完璧にやりきる!」という強い意志を持って仕事に臨み、実際にやりきる人だけが周りから“信用”され、次の大きな役割を任されるのである。

昇進=抜擢される社員になるためには、与えられた仕事に対し、相手の期待以上で返すこと。最終的には“「信用」できる「マインド」”を持つ、責任感が強い【人財】が出世するのである!

■昇進=抜擢される社員の条件③


昇進=抜擢される社員に何よりも重要なのは、“明るさ”と“前向きさ”の「マインド」である。
能力に加えて“ポジティブ”な雰囲気を作れる人が最高の【人財】だ。

いくら能力があって、売上の成績が優秀な社員よりも、特にスタートアップの広告会社では、社内を明るく・前向きにする人の方が、ずっと“波及効果”は大きいからだ。その人の存在で社内がポジティブで明るい雰囲気になり、周りの社員もそれに影響されるのである。

全社員がさらにやる気になり、創造性も生まれ、結果的に会社全体の売上が上がる。結論を言えば、「能力が高く、成果を出す」+「マインドが高く、理念を語る」人間はスーパー【人財】である!

■人財と人罪

最後に、「出世する人」についての考え方をまとめてみよう。次のポジショニングマップには【人財】【人材】【人在】【人罪】という4つのカテゴリーがあるが、会社にとって最高の社員と、最もやっかいな社員はどれにあたるだろうか?

もちろん、会社にとって最高の社員は能力が高く、マインドも高い【人財】である。皆さんもこれに異論はないだろう。では、「会社にとって最もやっかいな社員は?」と聞くと、【人在】と答える人が結構いる。能力もマインドも低い【人在】は、良いところがないので、一見すると最もやっかいに思えるが、実はそうではない。

これまで、サラリーマン時代も会社を起業してからも、社内外であらゆる人を見てきたが、組織で一番やっかいなのは、ズバリ、「能力が高く、成果を出す」けど、「マインドが低く、理念を語らない(むしろバカにする)」人間である。つまり、このポジショニングマップでいうと右下の【人罪】なのである!!

【人罪】社員はマインドが「位置ずれ(本来自身が位置するポジションと意識上のポジションが異なっている状態や、意識の上で属する組織の外に出てしまい、あたかも外部の視点から自組織を批評しているような状態)」しているので会社や上司に対する愚痴が多く、会社の理念やDNAに反発しがち。でも、そこそこ仕事ができて、そこそこ影響力があるので、周囲を巻き込んで周りに悪影響を与えてしまうのである…。

会社はそういう【人罪】を絶対に“昇進(特に幹部)”させてはならない。たった1人であっても【人罪】社員を起点に会社への愚痴や批評が蔓延することで、社内の雰囲気がものすごく悪くなるし、組織がバラバラに崩壊する。それに比べたら、ただ会社にいるだけで、能力もマインドも低い【人在】のほうが、影響力がないぶんまだマシである。

また、「能力が低く、成果をあまり出さない」けれども、「マインドが高く、理念をしっかりと語る」【人材】は、「能力が高く、成果を出す」が、「マインドが低く、理念を語らない(むしろバカにする)」【人罪】より100倍良い!

もちろん会社にとって最高の社員、一番“昇進(特に幹部)”させるべき社員は、「能力が高く、成果を出す」+「マインドが高く、理念を語る」スーパー【人財】である!

「評価者の視点」を意識して、「能力」と「マインド」を磨き続ければ、どんな会社でも出世できる!広告業界で働くみなさんには、スーパー【人財】を目指して、大きな夢とビジョンに向かって突き進んでほしい。

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