D2C・DXニュース編集部コラム
こんにちは、D2C・DXニュース編集長の清水です。
こちらでは、ニュース編集部の独自取材や小話、コラム関連のお知らせなどをご案内させて頂きます!
法律が変わっても【A/Bテスト】でビジネスチャンスにする凄いノウハウとは?【『D2Cの会』フォーラム2022/レポート①】
「D2C広告の“再現性”のある【A/Bテスト】結果を大公開!」というテーマにて、株式会社 売れるネット広告社 代表取締役社長 CEO 加藤公一レオ氏によるセッションが開催されました。
(※本レポートでは、発言を一部抜粋してお届けします。)
今回のセッションで公開された【A/Bテスト】は、加藤氏の会社にて1,200回以上の【A/Bテスト】を実施した中で、複数社で成功した【A/Bテスト】の結果とのことです。
加藤氏が大前提としているのは、売上100億円を突破できるビジネスモデルでは「ワンステップマーケティングだけでなく、ツーステップマーケティングも併用して展開していくこと」が重要だ、ということ。
その理由は「ワンステップマーケティングではニーズが顕在化した層しか申し込まないから」だといいます。
獲得件数が高く、LTVも高いとのことで、売れるネット広告社で実施した【A/Bテスト】の結果によると、獲得効率(CPO)が最大5.56倍アップ、獲得件数最大1.52倍アップ、LTVが最大2.03倍アップとのことです。
売上を上げるために注意したいLP作りとは
D2C事業主のLP(ランディングページ)は通常スマホベースにしたレスポンシブLPを作成する場合が多い。ただ、D2C事業主の売り上げ構成を見ているとPCからの売上が20~30%を占める割合が多いので、PC専用に作成したLPとレスポンシブLPではコンバージョン率が高いのはどちらかという【A/Bテスト】を実施したところ……
結果として、レスポンシブルLPよりもPC専用LPのコンバージョン率が1.38倍ほど高い、という結果に。
加藤氏が主張されるには「D2C事業主の80%ほどがこの事実を気がつかないためにかなり機会ロスを起こしているのではないか。確かに業務効率を考えるとレスポンシブLPのほうが、手間がかからない分楽になるが、売上の20~30%を占めるPCからの注文を考えると非常に勿体ないケースが多いのではないかと懸念している」とのことです。
その他、アンケートLP、定期の名称、定期へのアップセル率が高い割引の見せ方などの【A/Bテスト】事例を公開しておりましたが、その中から2つ、本記事では紹介させていただきます。
今コンバージョン率が高い記事広告とは?
記事型広告はこの5~6年のD2C事業主にとっての主流の獲得方法でした。ただ、今の記事型広告はどうなっているかというと、アフィリエイターに依頼して記事型広告からLPに誘導するケースが散見されたが、アフィリエイターが結構悪質なルール違反をするケースが多かった。
ただ、媒体社の審査基準があがったり、世の中の法律も変わったので記事型広告の出稿自体が出来なくなってきています。
そのため、「記事広告から広告専用LPへの遷移」と「フォーム一体型の記事広告」の【A/Bテスト】を実施した、と加藤氏。
記事広告からLPに遷移するときに起きる離脱リスクが0%になり、クライアントが記事型広告をきっちり管理することにより、違法リスクも0%。そして、肝心なコンバージョン率は最大2.87倍アップしたとのことです。
また、現在、100億円を超えるD2C事業主はこのフュージョン型記事LPに移行しつつあるという。
LTVが高い定期の説明するタイミングでCVRが上がるのは。
6月1日に施行された改正特定商取引法は多くのD2C事業主に対して影響を受けたと思います。
コンバージョン率が下がっているD2C事業主が増えていると加藤氏は推察しております。
ただ、この法律をしっかり遵守しながらもコンバージョン率を上げる方法を【A/Bテスト】から導き出したとのこと。
前提として、消費者庁は最終確認画面でしっかり説明をして欲しいと言うことで、「A:LP内での定期の説明」と「B:最終画面での定期の説明」を【A/Bテスト】したら、Bのコンバージョン率が、Aに比べて最大1.38倍アップしたとのこと。
重要なポイントとして、※印で小さく告知するのではなく、定期です。解約方法などのやり方をガッツリ書いた方が良いとのことです。
コンバージョン率があがり、更に解約の際には、既に最終確認画面にて告知していますと画面をキャプチャーして送れば、お客様も変なストレスを感じないのではないかとのことです。
最後に、加藤氏にとって重要なのは、本日のセッションで聞いた【A/Bテスト】の成功事例を座学としての勉強で終わらせるのでは無く、あくまでも行動を起こして欲しいということです。この記事で紹介しているテスト結果は、実際にセッションで紹介された事例のごく一部ですが、D2C事業主にとって非常に重要な【A/Bテスト】結果です。既に成果が出た【A/Bテスト】なので上手く使っていただければ同様の結果が出るとのことですので、参考になるところがあれば、是非活用して下さい。
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