共立印刷、市場縮小や受注競争により2019年3Q決算は減益に

共立印刷株式会社は、2019年3月期第3四半期(2018年4月1日~2018年12月31日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :340億3800万円(前年同期比 3.4%減)
営業利益   :9億0000万円( 同 39.1%減)
経常利益   :7億6000万円( 同 47.0%減)
四半期純利益 :4億8900万円( 同 49.9%減)

商業印刷については、量販店や健康食品に加えて通信事業者のダイレクトメール媒体において受注量が増加したが、小売・流通業関連の折込チラシや通販カタログの発行部数が減少したほか、サイズダウンなどにより、前年同四半期と比べ2億1100万円(0.8%)の減収となった。出版印刷についても、書籍やデジタルコミック関連の受注は堅調だったものの、雑誌市場全体が低迷するなか、旅行関連媒体や販促情報誌の受注部数が大幅に減少したことなどにより、6億8400万円(8.9%)の減収となった。これらにより売上高全体では、前年同期比3.4%減となった。
電力燃料費が高騰するなか、電子商取引の拡大にともない、折込チラシやカタログ関係の受注量が減少傾向にあり、同業他社との受注競争により単価ダウンも継続し、営業利益が減少。子会社である株式会社西川印刷の工場増設にともなう企業立地促進の補助金が前期にはあったが、その反動で経常利益も減少となった。