共同印刷、増収ながら守谷工場立ち上げにともなうコスト増などの影響で減益に 2019年2Q決算

共同印刷株式会社は、2019年3月期第2四半期(2018年4月1日~2018年9月30日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :459億8900万円(前年同期比 3.9%増)
営業利益   :9500万円( 同 53.5%減)
経常利益   :5億2900万円( 同 30.6%減)
四半期純利益 :7200万円( 同 89.1%減)

情報コミュニケーション部門の出版印刷では、コミックの電子配信は増加したが、出版市場の縮小の影響により定期刊行物と書籍がともに減少したため、売上高は前年同期を下回った。一般商業印刷では、販促ソリューションやPOPの受注が拡大し、パンフレット類も増加したが、情報誌や販促DMなどが大幅に減少し、売上高は前年同期を下回った。これらの結果、部門全体の売上高は174億100万円(前年同期比2.7%減)、営業損失は6億9300万円(前年同期は営業損失5億9400万円)と下降した。
情報セキュリティ部門では、証券類は減少したが、生損保業界および自治体、官公庁からの受注が拡大。ICカードについても、IC乗車券の需要が好調に推移したことや小売り業界からの受注が拡大したことで、部門全体の売上高は152億5300万円(前年同期比5.5%増)、営業利益は6億5200万円(前年同期比74.2%増)と好調だった。
生活・産業資材部門では、軟包装事業の拡大に向け本年4月に竣工した守谷工場の軟包装専用棟の立ち上げに注力。建材製品は減少したが、歯磨き用・化粧品用ともにチューブが増加し、食品向けにフタ材をはじめとする受注が拡大したことから軟包装も増加した。これらの結果、部門全体の売上高は123億9800万円(前年同期比12.7%増)となったが、守谷工場の軟包装専用棟の立ち上げにともなうコスト増により、営業利益は8100万円(前年同期比78.6%減)となった。