DG Labと電通サイエンスジャム、脳波に応じて変化するVRコンテンツ「カレイドセラピー」開発

DG Labと株式会社電通サイエンスジャム(DSJ)は、脳波による感性分析とリアルタイムの動画生成技術を組み合わせたVRコンテンツ「カレイドセラピー」(Kaleido Therapy)を開発したことを発表した。9月15日~18日に幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2016」のビジネスソリューションコーナーで、試作機が初公開された。
DG Labは、株式会社デジタルガレージ、株式会社カカクコム、株式会社クレディセゾンが設立したオープンイノベーション型の研究開発組織。一方電通サイエンスジャムは、デジタルガレージと電通が合弁で設立した会社。
カレイドセラピーは、両社が合同で研究開発を進めている、感性フィードバック技術「マインドループテクノロジー」を活用。DSJ取締役CTOで慶應義塾大学 理工学部准教授の満倉靖恵氏が開発した、脳波解析による感性定量化技術を採用している。これにより、被験者の脳波からストレス度を類推し、そのストレス度に応じてVRのヘッドマウントディスプレイに表示する万華鏡の仮想映像を、リアルタイムに変化させることで気分を鎮静できるという。事前の評価実験では、43名の被験者のうち88%に「気分を沈静化させる癒し効果」が認められた。
試作機には、株式会社DGインキュベーションが出資する米Wearality社が開発したVRヘッドマウントディスプレイ向けレンズを搭載。低価格で広い視野角を実現した。
両社は今後も、「マインドループテクノロジー」を活用した、さまざまなVR/AR関連プロダクトの開発を行っていく方針だ。