8月の消費意欲指数が過去最低値を記録、博報堂生活総研が発表 「酷暑」や「世界情勢」が影響か

株式会社博報堂のシンクタンクである「博報堂生活総合研究所」は、「8月の消費予報」を発表した。
20~69歳の男女1,500名に、「来月の消費意欲」を点数化してもらったもので、その結果、8月の消費意欲指数は49.5点で、先月よりマイナス0.1ポイントとなり、8月としては過去最低値となった。
ボーナス直後の7月・8月は、例年、消費意欲指数が上昇する傾向があるが、50点を下回るのは、今年が初。減退の理由としては、「8月は暑いから外に出かけたくない」という声が、2014年8月61件→2015年8月71件→2016年8月120件と大幅に増加しており、「猛暑・酷暑の夏」というイメージが定着していることが伺える。「世界情勢が不安定なので」という声も多く、英EU離脱や相次ぐテロなどの影響も見られた。
一方で「夏のレジャーに行きたい」「夏のイベントに参加したい」などの声も、前年と比べて増加(15年8月58件→16年8月85件)。一般消費は伸びなくても、季節感のある消費は伸びる可能性がある。