ワールドカップでスマホが果たす役割とは 広告に対するイメージも調査、DACが発表

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(以下 DAC)は、米国のインターネット広告業界団体 Interactive Advertising Bureau (米国、以下IAB)が行った、「FIFAワールドカップ2014」(以下、ワールドカップ)において、スマートフォンが果たす役割に関する調査(2014 World Cup: A Global Mobile Perspective)に参加し、結果を発表した。

11か国(オーストラリア、ブラジル、中国、コロンビア、フランス、アイルランド、イタリア、日本、メキシコ、UK、アメリカ)のスマートフォンを持つサッカーファンを調査した。スマートフォンを持つサッカーファンのうち、約半数がスマートフォンで試合の状況をチェックする予定。3分の1以上が日常的にスマートフォン広告に対しポジティブに接触しており、68%の人はスマートフォンゲーム関連のコンテンツ課金に前向きであることもわかった。

◆調査概要
スマートフォンを所有し、試合をチェックしようと考えている人のうち、テレビの68%に次いで、48%の人がスマートフォンを利用して、ワールドカップをチェックしようと考えているとのことが明らになった。

また、37%の人が既に日常的にスマートフォン広告に対しポジティブに接触していることが分かり、回答者のうち、可能な限りサッカーの試合を観戦/チェックし続けるという自称“熱狂的なサッカーファン”の50%は、応援するチームやサッカーリーグ、国に関わらず、少なくとも1日1回以上スマートフォン広告に接触またはクリックしていることが分かった。

ワールドカップ開催中において注目を集めるスマートフォン広告については、回答者の33%は面白いクリエイティブかどうかが最も重要であると回答した。次いで関連性の高い広告(17%)、自国のチームを取り扱った広告(16%)となった。さらには、前回のワールドカップの貴重な瞬間にスポットライトを当てた広告(14%)や、好きなスポーツ選手を取り上げた広告(11%)、オフィシャルスポンサーによる広告(10%)などが続く。

3分の2以上(68%)の人がゲーム関連のビデオコンテンツに課金をする意思があることも分かった。これは、スマートフォンでのビデオ視聴がスマートフォンの利用を促し、収益をももたらす最も大きな要因であることを示している、としている。
さらに、66%の人がスマートフォン上からSNSを通じてトーナメント時の熱狂や興奮をシェアしようと考えていることも明らかになった。

またこの調査では、サッカーファンのうち35%がTVで試合を観戦中に、スマートフォン上で試合に関係ある行動を取ると回答していることから、TVとスマートフォンのデュアルスクリーンが重要化していることを示している、と発表している。

IABのAnna Bager氏(Vice President and General Manager, Mobile Marketing Center of Excellence) は「スマートフォンは今年のワールドカップにおいて控え選手として機能するのではない。今回の調査で、世界中のスポーツファンは既にスマートフォンマーケティングに対してオープンであり、試合に関する体験の一部として、スマートフォンを最大限に活かそうと考えていることが明らかになった。この調査により、世界中が今年最も熱望されているスポーツイベント1つに注目が集まる中、スマートフォンを通じてブランドが貴重なオーディエンスにリーチするための門戸を開くことに疑いの余地はない。」と述べている。

◆調査方法
 OnDevice Research社により20問のアンケート調査を設計、11か国にて実施(オーストラリア、ブラジル、中国、コロンビア、フランス、アイルランド、イタリア、日本、メキシコ、UK、アメリカ)。各国でスマートフォンを所有する、もしくはアクセス可能な18歳以上のサンプル500人を対象にスマートフォン経由で、サッカーもしくはワールドカップをチェックする予定か調査を実施。4/22~5/12の調査にて、すべての回答者は同様の質問に対して回答している。
IABアメリカだけでなく、9か国の各国IABが今回の調査に参加し、日本ではDACが調査に参加した。


◆調査レポート「2014 World Cup: A Global Mobile Perspective」は
 下記からダウンロード可能。
  http://www.iab.net/worldcup


◆リリース
http://www.dac.co.jp/press/2014/iab-report-worldcup2014.html