サニーサイドアップ、過去最高業績を更新 13年6月期

株式会社サニーサイドアップは8月16日、2013年6月期(2012年7月1日~2013年6月30日)の連結業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高   :130億1800万円(前期比 25.5%増)
営業利益  :4億3800万円( 同 37.1%増)
経常利益  :5億5800万円( 同 61.4%増)
当期純利益 :3億5300万円( 同 63.8%増)

新規の創造型ビジネス領域では、特にbills事業の成長が著しく、既存の国内店舗全店舗で年間最高売上(開店以降の毎年の増収増益)を継続させた。その他の新規ビジネスとしては、WEBプラットフォーム開発や最新テクノロジーを活用したサービス開発、またアジア進出などを進めた。
既存の受託型ビジネス領域では、当連結会計年度においては特に、コンテンツ開発力を生かした全国コンビニチェーンでの大型店頭プロモーションが飛躍的に伸長するとともに、ソーシャルメディアを活用したコミュニケーションサービス提供への注力が収益に貢献した。また今期よりO2O(オンライン・トゥー・オフライン)のマーケティングサービスを開始。なお2013年8月に、日本初のO2O専門の戦略コンサルティング会社であるSPARK株式会社を関連会社として設立した。
当連結会計年度の円安進行は、輸入コスト増加による営業利益減少とともに為替差益の増加による経常利益増加の影響ももたらし、売上高で前年同期比25.5%増、営業利益で同37.1%増、経常利益で同61.4%増、当期純利益は同63.8%増と、過去最高の業績となった。

 

【1】コミュニケーション事業
ファミリーマートと初音ミクのコラボキャンペーンといった全国大型販促プロモーションの拡大やソーシャルメディアを活用した案件の増加が業績成長に寄与した。コミュニケーション事業の成長部門である当該2領域(店頭及びデジタル)を包括的にカバーし付加価値の高いサービスを提供すべく、O2O(オンライン・トゥー・オフライン)への本格的な注力を開始し、コミュニケーション事業は増収増益を続けている。
その結果、当連結会計年度の売上高は3,019百万円(前年同期比38.5%増)となった。

【2】スポーツ事業
現在のスポーツ事業の指針として、肖像権を中心とする従来型の「アスリートマネジメント」領域だけでなく、当社グループのPRやコンテンツ開発といった事業ノウハウやこれまで構築した国内外のネットワークを活かしてスポーツに関する様々なビジネスを行う「スポーツプロモーション」領域に積極的にリソースを投下しており、事業構造のシフトを図っている。当連結会計年度においては、オリンピック招致に向けた大型スポーツイベントやプロスポーツチームのPR・プロモーション等を実施した。さらには来年に実施されるサッカーワールドカップを好機と捉え営業活動を推進している。なお、前連結会計年度と比較した際、番組制作及び放映枠の販売といった大型案件が終了したことと肖像権契約が減少した結果、売上高は減少しているが、新たな収益モデルの開発や新規案件の獲得が進み利益率は改善している。その結果、当連結会計年度の売上高は、960百万円(前年同期比22.4%減)となった。

【3】開発事業
当社グループの開発事業は、グループ独自の事業を創造することを主とした事業展開を行っている。平成24年7月に設立した新規事業体の株式会社クムナムエンターテインメントは、アジアを中心にした国内外の著名人のキャスティングを軸に民放テレビ局の番組制作やCM制作など幅広く業務を受託するなど、設立初年度から順調に成功を収めた。クムナムエンターテインメントは、平成25年5月に、アジアを中心に活躍するチャン・グンソク氏のオフィシャルグッズの販売権を取得し、当社グループのPR・店頭販促・顧客データ分析・コンテンツ企画といった強みを活かして、アクティブな固定ファン向けのオフィシャルショップを開店しマーチャンダイジングビジネスを開始するなど、新たな取り組みを実施した。
その結果、当連結会計年度の売上高は826百万円(前年同期比781.2%増)となった。

【4】SP・MD事業
SP領域では各種大型キャンペーンにおけるプレミアムアイテムの追加製作の受注が拡大。MD領域では収益性向上を目指しクライアントとの直取引も強化しており、さらに、連結子会社であるWIST INTERNATIONAL LIMITEDグループ及びWISE S.E.A.による東南アジア地域からの調達体制を強化することで、クライアントの幅広いニーズへの対応に成功した結果、大手玩具メーカーからのOEM受託が順調に伸長した。

その結果、当連結会計年度の売上高は5,960百万円(前年同期比11.9%増)となった。

【5】bills事業
当社所属スペシャリスト、ビル・グレンジャー(Bill Granger)を活用した七里ヶ浜、横浜赤レンガ倉庫、お台場、表参道でのレストラン「bills」の運営を行っており、店舗PR・ブランディングを推進している成果として、当連結会計年度においても全店舗で年間最高売上(開店以降の毎年の増収増益)を継続し、今なお成長を遂げている。
国内とともにハワイをはじめ海外展開を進行させており、海外特有の流動的な環境下においても、billsのブランド価値を毀損させず着実なビジネス拡大に取り組んでいる。その結果、当連結会計年度の売上高は2,252百万円(前年同期比46.8%増)となった。