電通グループ、2021年12月期は増収増益 国内外で大幅な業績回復

株式会社電通グループは、2021年12月期の連結業績(2021年1月1日~2021年12月31日)を発表した。

【連結経営成績(累計)】
収益 :1兆855億9200万円(前期比 15.6%増)
営業利益 :2418億4100万円(前期 マイナス1406億2500万円)
税引前利益 :2088億3300万円( 同 マイナス1411億3300万円)
当期利益 :1148億5300万円( 同 マイナス1522億9600万円)

国内および海外全3地域にの全てで大幅な業績回復が見られ、売上総利益のオーガニック成長率は13.1%、売上総利益は前期比16.9%の増加となった。さらに構造改革およびコストコントロールの効果、固定資産売却益の計上などにより営業利益は2418億4100万円(前期は営業損失1406億2500万円)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1083億8900万円(前期は当期損失1595億9600万円)となった。

国内事業については、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション需要によって好調を維持したデジタルソリューション領域の成長に加え、顧客企業によるテレビを中心としたマス広告出稿の回復、事業変革により強化されている統合ソリューションの提供拡大により、国内事業の売上総利益は4159億1500万円(前期比19.2%増)、売上総利益のオーガニック成長率は17.9%となった。また増収に加え、コストコントロールの効果により、調整後営業利益も953億6100万円(同52.0%増)に増加した。
海外事業については、売上総利益のオーガニック成長率は、全体で9.7%。主要国別にみると、スペイン、デンマーク、カナダなどは大きく伸びたが、ブラジル、インドなどは厳しい状況だった。売上総利益は、5609億7800万円(前年同期比15.4%増)で、調整後営業利益は889億7500万円(同33.8%増)となった。