朝日印刷、2022年1Q決算は減収減益 前期苦戦の化粧品市場向け製品は回復

朝日印刷株式会社は、2022年3月期第1四半期の連結業績(2021年4月1日~2021年6月30日)を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高 :94億2400万円(前年同期比 12.7%減)
営業利益 :5億3500万円( 同 26.6%減)
経常利益 :6億1400万円( 同 24.8%減)
四半期純利益 :4億200万円( 同 24.4%減)

主要事業である印刷包材事業では、医薬品市場における医療用向け製品及びOTC向け製品の売上高がが前年同期を下回ったものの、外出自粛や在宅勤務などで前期に苦戦した化粧品市場向け製品の売上高が、化粧品メーカーの越境ECの対応拡充や国内生産の回帰もあり、前年同期を上回った。これを受けセグメント全体の売上高は、前年同期比2.2%減の90億8800万円、セグメント利益は前年同期比3.0%減の21億6600万円となった。
その他、新たな「包装」の開発を主眼とした包装機械や包装ラインの企画提案・仕入れ・販売を行う包装システム販売事業では、受注案件はほぼ計画通り進捗しているものの、売上高は前年同期に比べて81.5%減、セグメント利益も前年同期比で74.7%減となった。人材派遣事業も売上高・セグメント利益ともに前年同期と比べて減少。
全体としては、売上高の減少に加えて印刷包材事業の増産体制構築による減価償却費の増加もあり、売上総利益は減少、営業利益・経常利益・四半期純利益ともに前年同期比でマイナスとなった。