大日本印刷、2021年3Q決算は減収減益 生活・産業部門やエレクトロニクス部門が増益になるも全体的に低調

大日本印刷株式会社は、2021年3月期第3四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年12月31日)を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :9876億8900万円(前年同期比 5.7%減)
営業利益   :319億5900万円( 同 22.7%減)
経常利益   :395億9800万円( 同 17.3%減)
四半期純利益 :241億900万円( 同 72.3%減)

印刷事業において、情報イノベーション事業は、広告需要の減少に加えパンフレットやカタログ等の紙媒体の落ち込みもあり減収。イメージングコミュニケーション事業も、外出自粛の影響から関連する製品・サービスの販売が大幅に落ち込み減収。出版関連事業も、電子書籍販売が順調に推移したが書籍・雑誌等の印刷受注の減少が続き減収。これらの結果、部門全体の売上高は5291億円(前年同期比7.8%減)、営業利益は106億円(前年同期比49.9%減)に留まった。
生活・産業部門は、包装関連事業・生活空間関連事業が減収となるなか、産業用高機能材関連事業のみ、電気自動車、タブレット端末やスマートフォンなど向けの需要が拡大し増収したが、部門全体の売上高は2757億円(前年同期比6.5%減)となった。営業利益は、産業用高機能材関連事業の伸びや原材料価格の下落などにより、88億円(前年同期比10.1%増)と増加した。
同様に、エレクトロニクス部門のディスプレイ関連製品事業・電子デバイス事業は増収となり、部門全体の売上高は1459億円(前年同期比4.4%増)、営業利益は274億円(前年同期比3.9%増)と増収増益だった。
なお飲料事業は388億円(前年同期比6.8%減)、営業利益は7億円(前年同期比56.5%減)となっている。