サイバーエージェント、杏林堂と店頭デジタルサイネージの協働販促プロジェクトを開始

株式会社サイバーエージェントの小売DXセンターは、株式会社杏林堂薬局と共に、デジタルサイネージによる店内販促最大化を目的とした協働販促プロジェクトを開始したことを発表した。同プロジェクトは、デジタルサイネージ活用による情報の明確化および購買向上に寄与するチラシ情報のデジタル化が目的。

2020年8月現在、杏林堂ドラッグストアでは54店舗でデジタルサイネージを店頭展開している。今回の協働販促プロジェクトでは、AIカメラを用いて「視聴人数」「視聴率」を計測、またPOSデータとの組み合わせにより「購買率」を算出することで、デジタルサイネージの設置場所ごとの消費行動への影響および売上向上に効果的なクリエイティブの検証を行う。AIカメラを用いた計測とコンテンツ配信には、店舗サイネージ配信プラットフォーム「ミライネージ」を活用しており、クラウド上で視聴データの集計および分析やクリエイティブの管理、スケジュール設定などの運用が可能。

店内5箇所にデジタルサイネージを1台ずつ設置し、各箇所に適した活用方法を順次検証していくという。すでに検証を開始している店頭入口では、来店ユーザーに対してリーチできる高い視聴率を活かしたデジタルサイネージの活用を目的に、商品広告と従来の日替特売を告知する店頭チラシ掲示板としての役割をかけ合わせたクリエイティブを制作。紙媒体でのチラシと比較して情報認知率の向上画見られた。また、キッチンカウンターでは、ニューノーマル時代に求められている店舗販売に応じた新しいオンライン接客の場としての活用を目指し、商品広告の配信を実施。その結果、対象商品とした調味料の売上が前月比で二桁伸長し、青果精肉等の生鮮食料品との併売率も向上傾向など、広告視聴による行動変容が確認できた。