丸善CHI、新型コロナによる大学休校などの影響大きく2021年1Q決算は減収減益

丸善CHIホールディングス株式会社は、2021年1月期第1四半期の連結業績(2020年2月1日~2020年4月30日)を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :446億5100万円(前年同期比 10.4%減)
営業利益   :13億8900万円( 同  41.7%減)
経常利益   :13億7200万円( 同  41.8%減)
四半期純利益 :4億8100万円( 同  75.1%減)

文教市場販売事業においては、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言が発令されたことにより、ほとんどの大学が休校となったため、教科書販売の延期などで書籍販売が減少。さらに工事案件も遅延や中止となった結果、事業売上高は170億7100万円(前年同期比10.2%減)、営業利益は12億8900万円(前年同期比25.7%減)と減収減益だった。
店舗・ネット販売事業も、ほとんどの店舗で休業もしくは営業時間短縮の対応をした結果、事業売上高は156億4300万円(前年同期比18.8%減)、利益面も1億6100万円の営業損失(前年同期3億2900万円の営業利益)と大幅な減収減益となった。
図書館サポート事業は、学校図書館を中心に期初1,489館から194館増加し1,683館(公共図書館554館、大学図書館220館、学校図書館他909館)となり順調に推移。事業売上高は72億3800万円(前年同期比6.6%増)と増収だったが、人件費の上昇による原価の増加により、営業利益は5億7500万円(前年同期比4.1%減)と減益だった。
出版事業は、新刊81点(前年78点)を刊行し児童書の刊行数増加により、事業売上高は10億5600万円(前年同期比2.3%増)、営業利益は6800万円(前年同期比3.2%増)と微増ながら増収増益だった。