竹田印刷、2020年決算は減収減益 物販は好調ながら印刷の不調をカバーできず

竹田印刷株式会社は、2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)の業績を発表した。

【連結経営成績】
売上高   :356億5100万円(前年同期比 1.4%減)
営業利益  :5億0200万円( 同 14.6%減)
経常利益  :5億8800万円( 同 12.0%減)
当期純利益 :3億8100万円(前年 マイナス3億7300万円)

印刷セグメントにおいては、印刷設備稼働に直結する商業印刷物の受注が伸び悩んだことに加え、原材料価格の高騰も重なり、利益面で苦戦。新型コロナウイルス感染拡大にともなう活動自粛により、予定していたイベントプロモーションや、半導体関連マスク事業も、売上・利益ともに落ち込み、印刷セグメントの売上高は231億200万円(前期比2.5%減)、営業利益は2億2100万円(前期比44.5%減)となった。
物販セグメントにおいては、資材販売で新規顧客獲得活動の効果もあり増収。それにともない、資材メーカーからの販売促進奨励金による収入も増加した。一方、機械販売が減収となったことで全体では売上減となったが、利益率の高い自社ブランド機械の販売増加、広告宣伝費や修繕費などの経費削減効果もあり、物販セグメントの売上高は131億9900万円(前期比2.2%減)、営業利益は2億6500万円(前期比44.3%増)と利益を伸ばしたが、全体のカバーには至らなかった。